『熊本城マラソンへの道』
※ 2月19日の熊本城マラソンに、入所の利用者Sさんが参加されました。今回のブログはその記録です。少々長くなりますがおつきあいください。
それは女性スタッフの一言から始まりました。
「これだけの体力と脚力があれば
マラソンとかできるんじゃない?」
令和4年1月のコロナ感染症クラスター以降、スケジュールや生活リズムが崩れ、医療的な面と環境的な面双方から支援を行っていましたが、なかなか難しく、どうやったら元のSさんの状態に戻してあげられるのかを皆で考えていた時の事でした。
不調に視点を置くのではなく、良い部分・持っている力に着目したこの発言で、マラソン参加の目標が出来、情報収集が始まりました。
まずは、ご家族にこのことを伝え、マラソン参加のご了承を頂き、同時に参加できるマラソン大会探しを開始。
ちょうど開催日がSさんの24回目の誕生日にあたる、熊本城マラソンが開催を決定したことを知り、ダメモトでエントリーしました。
結果、無事当選!
当選してからは、キッズの理学療法士に足の状態を見てもらい、靴を新調したりと準備を整えていきました。
また、はじめは入所の男性スタッフが伴走を行う予定でしたが、ご家族から「何か協力したい」との申し出があり、お父さんに伴走者の役割をお願いしました。
後は、3.5キロ走り切れること、また、伴走者と並走が出来ることが当日までの目標です。
靴や伴走者ロープなど、諸々の準備が整い、11月からマラソンの練習を開始。
まずは、グラウンドウォ―キングで伴走者とペースを合わせることから始めました。
時間は生活介護事業所から帰ってきた16:30から約1時間。
11月後半には、並走が出来るようになりました(*^^)v
そして2月に入りロードへ出て練習開始。
彼女が所属する寮だけでなく、別の寮のスタッフも一緒になって大会当日までの練習表を作成するとともに、学園周辺の3.5キロの道のりを測定して完走時間を計測したりしました。
この時期になると、入所のスタッフだけでなく、居宅介護事業所のスタッフそして看護師も練習に協力してくれました。
※ 居宅のスタッフと看護師は、Sさんが申し込んだことに触発され、チームを作って応募しています(*´▽`*)
土日は午前午後に走ったり歩いたりしながら1日に7キロを走破。繰り返し練習することでSさんもとても楽しそうです。
また、生活リズムも整い、日中は元気に過ごし、夜はしっかり眠る事が出来、陽気で人懐っこいSさんに戻っています。
いよいよ本番が近づいてきました。
2月17日。ゼッケンをもらいに花畑広場へ。
花畑広場は音楽が流れ、武将隊やマスコットがいたりとお祭り騒ぎで、朝からテンションが高かったのが更にアップ。
熊日新聞さんのマスコットを見つけ一緒に写真をとってもらいました。
そして本番当日。
熊本城マラソン2023
あいにくの雨でしたが、出発時には上がりお祭り開始です。
くまモンは壇上にいて背中しか見せてくれなかったのですが。
ひごまる君が沿道の人たちの接待をしてくれていました。
ご家族と上通入り口で合流し、一緒に走ってくれる居宅介護事業所のスタッフと看護師も合流。受付を済ませ道路に出ました。
待ち時間では、「誕生日おめでとう」のタスキを見て近くにいた他の出場者の方たちが、Happybirthdayの歌を合唱してくれました。これぞ社会参加の醍醐味(*^▽^*) 沢山のふれあいに感謝です。
聞こえますか?
「ハッピー♪
バースデイ♪
トゥーユー♪」
ついにスタートです( ´ ▽ ` )ノ
お父さんに伴走されながら頑張って走っています。
お父さんもうれしそうです(*^-^*)
旧市民会館横を通っている時、ちょっとラッキーなことが。
すぐ近くに島田珠代さんが!
もしかしたらテレビにも映ってたかも(*^-^*)
そしてそして約1時間で
ゴ―――――――ル❢❢❢ヽ(^o^)丿
頑張って走り切ることが出来ました
ヾ(@⌒―⌒@)ノ゜
最後に皆で記念撮影(⋈◍>◡<◍)。✧♡
お父さん、Sさん、そして一緒に走ってくれた居宅のスタッフと看護師のみなさん。
お疲れさまでしたーーーー❢❢❢
「これだけの体力と脚力があれば マラソンとかできるんじゃない?」の一言から始まった熊本城マラソンへの道。
ご家族の協力、寮を超えたスタッフと看護師の協力、他事業所である居宅介護事業所の協力。
沢山の協力とご家族の理解があって最後まで走り切ることが出来ました。
スタッフにしても初めての取り組みでしたが、今回のノウハウを活かして、来年は他の利用者さんも参加したいと思います。
。。。。。当選すれば。
絶対当選!祈願❢